いま家づくりをしている方、将来マイホームを持ちたいと考えている方、後悔しないマイホームをつくる為に最も大切なことは、
間取りづくりの段階で、いかに具体的な完成型がイメージできているかです。
家づくりの基本的な流れ
ハウスメーカや工務店の方に家づくりの基本的な流れと期間を聞くと、
- 情報収集
2~3ヶ月 - ハウスメーカー・工務店などの建設会社選定
2~3ヶ月 - 土地探し
1ヶ月 - マイホームのプランニング
3~4ヶ月 - 契約
- ローン本申込
- 着工
6か月 - 完成引き渡し
合計15ヶ月くらいと説明してもらうことが多いと思います。インターネットなどにもこのように書かれていることが多いと思います。
確かに順番も期間も合っています。
合っては、います。
しかし、これから家を建てる側の労力分布図はこの期間とは全く比例しません。
家づくりの労力の内訳
家づくりの労力を%で振り分けてみると、
- 情報収集
0%
家づくりがワクワクで、ハウスメーカーの資料や展示場を見て回ったりするのも楽しくて何も苦痛に感じない。 - ハウスメーカー・工務店などの建設会社選定
10%
どこのハウスメーカーが合っているのか悩む。奥さんと旦那さんでも意見が割れる。奥さん三井ホーム選びがち。 - 土地探し
5%
ハウスメーカーや工務店が土地探しを手伝ってくれることもあって、基本的には悩まない。悩むとしたら、子供の学校や、スーパーなどが近くにあるか、など。 - マイホームのプランニング
85%
間取りの良し悪しが分からない。間取り見ただけじゃ完成想像できない。やっと間取りが決まったのに、コンセントの位置とか壁紙決めるなんて聞いてない。スイッチの位置とか住んでもいないのに分からない。 - 契約
0%
印鑑押すだけ。 - ローン本申込
0%
基本的にハウスメーカや工務店が銀行とやり取りしてくれるから、ここも印鑑押すだけ。 - 着工
0%
期間的には一番長いけど私たちは何もできないから、ただ見守るだけ。 - 完成引き渡し
0%
やっと完成したーーー!!!
という感じです。(笑)
マイホームのプランニングの期間は3~4ヶ月なのに、決めることが多すぎて本当に大変です。
逆に着工してからは6ヶ月掛かるのに、私たちは孫を愛でるかのように、ただ見守る事しかできません。
マイホームプランニングで決めること
マイホームプランニングの3~4ヶ月で私たちが決めることを具体的に挙げてみると、
- 私たちの要望から、大まかな間取りを決める
マイホームのプランニング期間では、間取りづくりに一番時間が掛かります。
後悔しない間取りづくりをする為にも、私たちの要望を具体的に、明確にしたり、家づくりで重要視するポイントに順位をつけておくと、より明確な間取り提案をしてもらえます。 - 具体的な部屋の位置・広さを決める
私たちの要望と予算から、具体的な部屋の位置と、予算オーバーにならない全体的な家の広さを決めて行きます。
この段階で予算ギリギリだと、家の設備にお金を掛けることが出来なくなってしまうので、少し予算に余裕が残る家の広さにする必要があります。 - 窓の大きさ・位置を決める
建築基準で窓が絶対に必要な部屋がいくつかあります。暗めの部屋にしたいからといって窓を小さく設置すると、後日「計算してみたら明るさが不十分なのでもう少し大きな窓にしてください」という事もあります。間取りを見ただけでは想像が出来ない分、地味にストレスが溜まる作業です。 - 外観の見た目・色・素材を決める
外観の見た目は、間取りが決まるとほとんど決まってしまうのですが、屋根の高さやルーバ―を付けるか付けないかなどを決めます。素材というのは、タイルにするのか吹き付けにするのか、1ヵ所だけ色を変えるのかなどを決めます。 - 雨どいの流れる位置・電線の位置を決める
雨どいと電線なんて気にしたことないからどこでもいいと思いがちですが、家の正面に雨どいがあると、意外と目立って後悔します。基本的に家の裏の隅にまとめてもらうのがオススメです。屋根の形的に正面に必要な場合も、比較的目がいかな側の隅に設置してもらうと良いと思います。 - 収納棚を決める
クローゼットの中の収納棚を決めます。どこに何を入れるかを考えながら決めないと、後悔します。例えば、掃除機をしまいたいクローゼットの中を格子状に分けてしまってあったら、掃除機は入りません。
しまいたい場所とそれが入る形の収納を考える必要があります。 - キッチンの種類・色を決める
キッチンの会社も色々あります。LIXILやトクラス・永大産業・クリナップが有名ですが、最近ではTOTOやPanasonicなどもキッチンの種類が増え、選ばれる方も増えています。また、IKEAのオーダーキッチンや、オシャレなキッチンではトーヨーキッチンやキッチンハウス・クチーナなどもあります。
それぞれの会社で特徴や強みが違うので、とても悩みます。 - お風呂・トイレの種類・色を決める
お風呂やトイレはLIXIL・TOTOが代表的ですね。お風呂とトイレは見た目よりも掃除のしやすさで選んだ方が良いです。普通のグレードであれば見た目は大差ありません。私たちはお風呂とトイレはTOTOにしました。 - コンセントの位置を決める
コンセントを決めるあたりから、疲れて飽きてきて、コンセントの位置なんてどうでもよくなってきます。
しかし、「あそこにも付けておけばよかった」「ここの壁のコンセントは目立つから側面の壁に付ければよかった」など新築の後悔ポイントで多いのがコンセントです。 - 床材の種類・色を決める
床材の種類も突板・挽き板・無垢など様々で、更に色のバリエーションも豊富です。フローリングを選ばれる方や、1ヵ所アクセントに、なぐり調という凹凸の激しめな挽き板を選ぶ方もいらっしゃいます。
それらを選ぶとなると、かなり悩みます。 - 扉などの種類・色を決める
扉の種類も、15年前よりも明らかに増えています。また扉の種類によっては、引き戸と片開戸のどちらかしかなく、柄が合わせられない場合もあります。 - 巾木の色を決める
だいたい、壁紙に合わせて白くするか、床に合わせてナチュラルな色にするので、巾木はそこまで悩みません。 - 電気の位置を決める
電気の位置なんて間取り図を見ても分かりません。だいたいは、設計士さんやインテリアコーディネートさんにお任せしてしまいます。しかし、扉と干渉して扉を開けたら暗くなるという事もあるので、しっかりチェックする必要があります。 - スイッチの位置を決める
スイッチの位置も実際に住んでみないと分かりませんよね。
最近では、センサースイッチや、スマホがリモコン代わりになるスイッチもあります。
こちらの記事にもまとめてあります。
https://fulfillinghome.net/418/
使いどころによってはとっても便利ですね! - ライトの種類を決める
ダウンライトやスポットライトはだいたい種類が決まっています。選ぶとしたら、アクセントのペンダントライトや、ベッドサイドのブラケットライトなどを選ぶことになると思います。 - 壁紙・天井のクロスを決める
最後の最後でこのクロス。めちゃくちゃ大変です。
「うちは白でいいから。」って思うかもしれませんが、その白が100種類くらいあるんです。
間取りなどを作り始めてから、終盤に差し掛かり、大分疲れている頃ですが、適当に決めると後悔します。
家の大部分を占める壁紙なので、慎重に決めましょう。 - カーテンを決める
カーテンは、壁紙と違って暮らし始めてからも変えやすいものです。
ニトリなどでも簡単に買い替えることもできるので、少し遊び心を交えても良いかもしれません。
もしも、窓の規格が合えば、ニトリで買ってしまった方が安上がりの場合もあります。
ざっと挙げるだけでこれくらい出てきます。
実際に私たちも、3度目の家づくりですが間取りづくりに10回以上打ち合わせを行っています。
3度目でも10回以上です。
間取りづくりはそれくらい根気が必要なもので、それくらい時間を掛けた方が良いものなのです。
実際に家づくりで間取りを決め始めると、「日当たりの良いキッチンが欲しい!」「2階には景色の見える大きな窓が欲しい!」など、こうしたい!ああしたい!というのは沢山あるけど、ハウスメーカーや工務店に作ってもらった間取りを見ると「なんか違う…」となる事があると思います。
また、間取りの提案が始まると、「もっと良い間取りがあるかもしれない!」と欲が出てきて、なかなか決まらないという事が多いです。
そこで具体的な解決策や代替案がすぐに見つかれば良いのですが、そこで悩んでしまって家づくりに疲れてしまうと、その後の打ち合わせでのコンセントの配置や壁紙の色、スイッチの位置などで失敗して後悔します。
後悔しないマイホームをつくる為に最も大切なこと
後悔しないマイホームをつくる為に最も大切なことは、冒頭にもお伝えした通り、
間取りづくりの段階で、いかに具体的な完成形がイメージできているかです。
いかに具体的な完成形がイメージできているかといっても、初めての間取りづくりでそんなことイメージできるはずがありません。
なので、初めての家づくり・間取りづくりでも具体的な完成形がイメージが出来るようになるとっておきの方法を3つ紹介します。
初めての家づくり・間取りづくりで失敗しない為に
やっておくべきこと
1.家の間取りが載っているチラシを集める
かなりアナログな方法ですが、やっておいた方が良いです。
新聞には、様々な間取りが載っているチラシがあります。
賃貸のチラシ・展示場の案内のチラシ・中古物件のチラシ・新築マンションのチラシ・分譲住宅のチラシ
そこにはだいたい、内装の雰囲気なども併せて載っていることが多いので、間取りの完成形の想像がつきやすいです。
2件目の家づくりの時にはとってもお世話になった情報収集の方法です。
2.住宅展示場でいろいろな会社のモデルハウスを見る
これが一番イメージを掴みやすいです。
住宅展示場は、1軒目の時も2軒目の時も、今回も見て回りました。一か所だけでなく、県内・都内各所の展示場を見て回りました。
展示場に行くと、そのモデルハウスの間取りが貰えます。
その間取りと実際の部屋を照らし合わせながら見て周ると、ものすごくイメージが掴めてくるはずです。
3.実際に間取りを作ってもらってみる
最近ではインターネットがより身近になり、スマホからでも間取りを作ってもらうことが出来ます。
最近だと新聞を取っていないご家庭も増えました。特に今の時期だと、新型コロナウイルスが心配なので、住宅展示場に足を運ぶのも気が引けてしまいます。
そんな時に、ネットで完結できるこちらのサービスはとても便利になります。
おすすめは、こちらです。
こちらのサイトは、家を建てようと思っている地域と簡単な家づくりの要望を記入するだけで、600社の中からあなただけの間取りを無料で作成してくれます。しかも、1社だけでなく何社も選択できるので、複数のハウスメーカや工務店を比較・検討することもできます。
もちろん、ネット上で簡単な質問に答えて出来上がる間取りなので、初めから完璧な間取りが出来上がることは滅多にありません。
しかし、その中でも自分たちの要望に近い会社を選ぶことで、その後の打ち合わせでも自分たちの意見を汲み取ってくれるハウスメーカや工務店と出会うことが出来るかもしれません。
こちらのサイトの良いところは、住宅展示場のようにわざわざ足を運ばなくても自宅に居ながら間取りを作ってもらうことが出来るところです。また、同じ条件で何社もの間取りを比較検討できるのも良いです。
もちろん、気に入らなければすべての会社を断っても何も問題ありません。
無料なので、使わないのはもったいないです。
間取りの勉強くらいの感覚で、気軽に問い合わせてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
このように、家づくり・間取りづくりを始める前に完成形のイメージが出来てしまえば、間取りづくりはその完成形に向けて修正を行っていくだけになります。
そうすると、壁紙や床材、ライトやキッチン・お風呂などを選ぶ余裕も生まれますよね。
そうすることで、失敗しない・後悔しない家づくりをすることが出来るのです。
是非、皆様も参考にしてみてください!