これからマイホームを建てようと思っている方や、現在マイホームを建築中の方、家の間取りや、雰囲気を参考にしようと、住宅展示場に行く機会が多くなると思います。
しかし、何社も見て周るのに、最終的にあまり記憶に残らず結局参考にならかったという事はありませんか?
その原因は、チェックすべきポイントをきちんとチェックしておらず、住宅展示場の雰囲気のみを参考にしてしまうからです。
それも仕方ないのです。なぜなら、家を作るときに、間取りを決めたり、キッチンやお風呂を決めることをプランニングと呼ぶのですが、このマイホームプランニングで具体的になにを決めるのかが分かっていないので、何を見ればよいのか分かる訳がないのです。
ですので今回は、3度の家づくりの経験から、具体的にマイホームプランニングで決めることの一覧と、各項目毎どのような所を注目し参考にすればよいのか、ポイントをお教えします。
- 1 マイホームプランニングで決めること
- 2 住宅展示場で確認すべき各ポイント
- 2.1 私たちの要望から、大まかな間取りを決める
- 2.2 具体的な部屋の位置・広さを決める
- 2.3 家の設備を決める
- 2.4 窓の大きさ・位置を決める
- 2.5 外観の見た目・色・素材を決める
- 2.6 雨どいの流れる位置・電線の位置を決める
- 2.7 収納棚・建具を決める
- 2.8 キッチンの種類・色を決める
- 2.9 お風呂・トイレの種類・色を決める
- 2.10 コンセントの位置を決める
- 2.11 床材の種類・色を決める
- 2.12 扉などの種類・色を決める
- 2.13 巾木の色を決める
- 2.14 ライトの位置を決める
- 2.15 スイッチの位置を決める
- 2.16 ライトの種類を決める
- 2.17 壁紙・天井のクロスを決める
- 2.18 カーテンを決める
- 2.19 外構を決める
- 3 住宅展示場で確認するべき最も重要なポイント
- 4 住宅展示場で確認すべきポイントまとめ
- 5 おまけ情報~ここまで準備できれば完璧~
マイホームプランニングで決めること
マイホームプランニングで決めることは、具体的に以下のようなことになります。
皆さまマイホームプランニングで、このようなことを決めていきます。
実際にはこれだけ項目があるのに、雰囲気だけ見ても参考に出来るわけがありません。
ですので、次に住宅展示場で具体的にどのような部分に注目するべきか、マイホームプランニングの流れに沿ってお伝えします。
住宅展示場で確認すべき各ポイント
私たちの要望から、大まかな間取りを決める
まず、私たちが住宅展示場へ行くと、そのモデルハウスの間取りが貰えます。
基本的にはその間取りを見ながら実際の部屋と照らし合わせて、間取りと実際の部屋のイメージを掴んでいきます。
具体的な部屋の位置・広さを決める
どのような導線で動けたら生活しやすいかなども想像できると良いです。モデルハウスの間取りを確認しながら、キッチンの位置、お風呂の位置、寝室の位置など、自分たちの生活の中でどこの配置にあると生活しやすいのか、参考にできるところは参考にしましょう。
また、同じ8畳の部屋でも、窓の位置・天井の高さ・壁紙の色・扉や建具の色で、広さが全く違うように感じます。
資金の関係で、削らなければならない部分が必ず出てきますので、どこに窓を配置すれば部屋が広く見えるかなどを確認することで、部屋を6畳にしても窮屈しない空間づくりが可能になります。
家の設備を決める
家の設備とは、具体的にソーラーパネル・オール電化・全館空調・蓄電池などです。
各ハウスメーカーや工務店ごとに、強みなどもありますので、実際に聞いて導入するか検討すると良いでしょう。
ちなみに今作っている家は住友林業でソーラーパネル・全館空調を導入します。
オール電化も検討しましたが、今回の家は1階にも2階にもお風呂があり、給湯器が足りなくなる恐れがあることや、結果的にガスも引いてしまった方が安上がりかもしれないという事で、水回りにはガスを引くことにしました。
蓄電池は、電気自動車を蓄電池代わりにしようと考えているので、蓄電池として備え付けるのはやめました。
ちなみに電気自動車は日産のアリアを狙ってます。
このように、ハウスメーカーと相談しながら、自分のライフスタイルに合わせて選択すると良いと思います。
決して安いものでは無いので、どれも付けないというのもアリだと思います。その分家具や内装に回すこともできるので、自分たちに合った選択をすると良いでしょう。
窓の大きさ・位置を決める
具体的な部屋の位置・広さを決めるでもお伝えしたように、窓の位置で部屋の広さが変わります。
住宅展示場で部屋のどこに窓があるか、そこに窓があると部屋にどのように日が入ってくるのか確認すると自分の家の間取りにも採用しやすくなります。
また、窓の後悔ポイントで多いのが、お風呂とトイレです。道に面した位置にお風呂やトイレがあり、そこに窓が付いていると、プライバシー的に気になりますよね。特にお風呂は、窓があると冬寒いという問題もあります。
最近では窓を付けないお家も増えています。
外観の見た目・色・素材を決める
外観の壁も種類があります。吹き付け・サイディング・タイル・塗り壁など、様々な種類があります。
外壁も、会社によって強みが違います。ハウスメーカや工務店ごと、どのような特徴があるのか聞いておくと参考にできます。
また、サイディングは、途中に継ぎ目が入る場合があります。
完成してから、その継ぎ目が気になるという事もあるので、事前にどのようになるのか確認することをおすすめします。
雨どいの流れる位置・電線の位置を決める
雨どいや電線は、普段気にすることが無い分、適当になりがちです。
しかし、家の正面に雨どいがあると、意外と目立って後悔します。基本的に家の裏の隅にまとめてもらうのがおすすめです。屋根の形的に正面に必要な場合も、比較的目がいかな側の隅に設置してもらうと良いと思います。
住宅展示場でもだいたい気にならない位置についていますが、見ることが出来る場合は、どのようについているのか確認しておくと安心です。
収納棚・建具を決める
クローゼットの中の収納棚を決めます。どこに何を入れるかを考えながら決めないと、後悔します。例えば、掃除機をしまいたいクローゼットの中を格子状に分けてしまってあったら、掃除機は入りません。
しまいたい場所とそれが入る形の収納を考える必要があります。
住宅展示場でも、掃除機をどこに収納するのかなど、しまう場所を想像しながら収納を見てみると良いでしょう。
また、最近ではファミリ―クローゼットを作る方もいますが、ファミリ―クローゼットにも賛否があります。
個人的には、各部屋にその部屋に合った大きさの収納がある方が使いやすいと思います。
毎朝ファミリ―クローゼットに服を取りに行くのも大変な気がします。
家族で話し合って、よく考えて採用するか検討しましょう。
キッチンの種類・色を決める
キッチンの会社も色々あります。LIXILやトクラス・永大産業・クリナップが有名ですが、最近ではTOTOやPanasonicなどもキッチンの種類が増え、選ばれる方も増えています。それぞれの会社で特徴や強みが違うので、とても悩みます。
住宅展示場でもハウスメーカや工務店ごと、いろいろな会社のキッチンを使用しています。
シンクやコンロの使い勝手や収納の量などを見比べながら、どのメーカーが良いか検討しましょう。
また、余談ですが、キッチンの後悔ポイントで一番多いのが、食洗器です。
食洗器には賛否両論ありますが、あればあった方がラクです!
我が家も2軒目には食洗器を付けており、3軒目でも付けました。
ただ、付けて後悔した方々は、何を後悔したのかというと、食洗器の大きさです。
標準のサイズだと鍋が入らないのです。
オプションで大きさを大きくできますので、せっかく付けるのであれば、ここは少し奮発して大きいサイズを付けましょう。標準サイズであれば、付けない方が良いという意見が多いです。
お風呂・トイレの種類・色を決める
お風呂やトイレはLIXIL・TOTOが代表的ですね。お風呂とトイレは見た目よりも掃除のしやすさで選んだ方が良いです。普通のグレードであれば見た目は大差ありません。私たちはお風呂とトイレはTOTOにしました。
住宅展示場で確認するべきポイントは、広さです。
住宅展示場のお風呂やトイレは大きく設計されている場合があります。
自分たちの家の大きさに当てはめた時に、大きすぎないか、一回り小さくしても窮屈にならないか、確認する必要があります。
コンセントの位置を決める
新築の後悔ポイントで多いのが、コンセントの位置です。
新築時は良くても、部屋の模様替えをして、テレビの位置を変えようと思ったが、テレビを置きたい位置にコンセントがないという事がよくあります。
その他にも、最近はコードレスの掃除機が増えましたが、掃除機を収納する場所にコンセントを作らなくて充電ができないという事もよくあります。
細かい部分ですが、しっかりと考えて配置することで、より住みやすいマイホームになります。
また、最近は家にカウンターを作るお家が増えました。コンセントは通常低い位置に配置しますが、カウンターなどでは天板のすぐ下に合った方が、パソコンの充電などもできて使い勝手が良いです。
このように、最近では部屋のどの位置にコンセントを配置するかだけでなく、どの高さにコンセントを配置するかも考える必要が出てきました。
床材の種類・色を決める
床材の種類は大きく突板・挽き板・無垢の3種類に分かれます。
それぞれメリット・デメリットがありますので、自分たちの暮らしに合う床材を考えましょう。
住宅展示場だと、無垢の床材を使っていることが多いですが、足触りは最高です。ずっと裸足でいたいくらいです。しかし、値段が高かったり、幅が狭い物しかなかったり、床暖房が使えなかったりと、デメリットもあります。
また、天然木の床材全般に共通することですが、木も日焼けします。床材によって色が濃くなったり色褪せたりします。これは天然木であればしょうがないことなのですが、しっかりと確認しておきましょう。
実際の床材に見たり触れたりしながら、ハウスメーカや工務店の方に詳しく特徴を聞くと良いでしょう。
扉などの種類・色を決める
扉の種類によっては、引き戸と片開戸のどちらかしかなく、柄が合わせられない場合もあります。
また、幅や高さなども様々なので、扉を使うシチュエーションに合わせて、大きさを考える必要があります。
例えば、買い物袋を持って通るキッチンまでの扉が狭いと、袋が閊えて煩わしいです。
通常よりも少し広い扉だと、一気に生活しやすくなったりもします。
ただ、規格外の扉だと、扉の種類が一気に少なくなるので、その辺りも考慮する必要があります。
巾木の色を決める
巾木は壁紙に合わせて白色か、床に合わせたナチュラルなものが多いです。
住宅展示場ではたまに巾木が無いところもあります。スッキリしてとてもきれいに見えるのですが、日常生活には向いていません。
巾木の役割は、掃除機があたって壁紙が傷つくことを防いだり、壁と床の小さな隙間を埋める役割があったりと、巾木が付いている意味があります。
住宅展示場でどのようなものが付いているのか、サラッと確認しておきましょう。
ライトの位置を決める
ライトの位置も間取りだけではなかなかイメージできません。
最近ではシーリングライトを使わず、ダウンライトやスポットライトを沢山使うことが多いですが、部屋の真ん中に集めすぎると部屋の四隅が暗くなったり、逆に部屋の角に付けすぎると中央が暗くなったりします。
また、扉付近にライトがあると、開け閉めするときにライトと干渉する場合があります。
扉をあけっぱなしにすると部屋が暗くなったりします。
住宅展示場では、どこに、どのような電気がついているのか、確認しておきましょう。
スイッチの位置を決める
スイッチの位置も新築の後悔ポイントで多いです。スイッチの後悔ポイントで多いのは位置というよりも「向こうでも消せるようにしておけばよかった。」ということです。
最近では、ウォークスルークローゼットという、入り口が2ヵ所あり、通り抜けられるタイプのクローゼットを作る家庭も増えました。従来であればクローゼットの電気のスイッチは入り口に1つあればいいのですが、ウォークスルークローゼットの場合は入り口が2ヵ所あるので、スイッチも2ヵ所必要です。これを考えずに片方だけにしてしまうと、ウォークスルークローゼットの意味がありません。
他にも、「廊下の電気があそこでも消せたら…」という事も、よくあります。
建てた後に後悔しないように、住宅展示場でもこの部屋の電気はどことどこで消せるようになっているのか、確認しておきましょう。
ライトの種類を決める
最近の家はスポットライトやダウンライトが多いので、そこまで選ぶ種類はありませんが、アクセントでペンダントライトを使ったり、ベッドサイドにブラケットライトを使う方は、それを選びます。
また、スイッチを決めるでお話したウォークスルークローゼットですが、この場合は、ウォークスルークローゼットの中をセンサーライトにしてしまうというのも、1つの案です。
センサーライトとは、人が近づくと電気がつくライトです。センサーライトのデメリットとしては、一定時間動かないと電気が消えてしまうことですが、長居しないクローゼットなどには相性の良いライトです。
センサーライトにしてしまえば、消し忘れなども防げますので、おすすめです。
その他にも、玄関・トイレなどにもセンサーライトを使う家庭も多いです。
私も3軒目の玄関・トイレはセンサーライトにしました。
このように、どこのライトにどのような機能が付いていると生活しやすいかなども住宅展示場で確認してみましょう。
壁紙・天井のクロスを決める
壁紙・クロスは、ものすごい種類が多いです。同じ白でも100種類以上あります。
住宅展示場ではアクセントクロスと言って、1ヵ所だけ違う色の壁紙を張ってあってりして、とってもオシャレです。
どのような壁紙を使っているのか参考にしてみましょう。
また、壁紙はシンプルに白で良いという方も多いと思います。
同じ白でも100種類以上あるので、白でも迷います。
そこでお勧めなのが、機能性壁紙です。汚れが付きにくい壁紙や、臭いを吸収してくれる壁紙、防音性のある壁紙など、いろいろな機能性壁紙があります。ダイニングには臭いを吸収してくれる壁紙、子供部屋には汚れが付きにくい壁紙など、部屋の使用用途に合わせて壁紙を決めるのも良いでしょう。
カーテンを決める
カーテン以外にも、ブラインド・縦型ブラインド・ロールカーテンなどもあります。
カーテンは。開けた時に左右にカーテン溜まりが出来ます。大きな窓ならその分カーテン溜まりが出来るので、最近ではブラインドを選ぶ家庭も増えましたね。
住宅展示場でも、木のブラインドを使っているモデルハウスをよく見かけました。
住宅展示場では、その部屋の雰囲気にはどれが合うのか参考にできるように確認しておきましょう。
外構を決める
外構は、家の門や駐車場、駐車場からのアプローチになります。
ここは住宅展示場では参考にしにくい場所ですが、家の周りをどのようにしているのか、少し見て周ると良いでしょう。
また、外構は他の業者に頼む方も多いです。そっちの方が安い場合があるからです。
例えば、ホームセンターで外構をやってくれるところもあります。
お住いの地域周辺で外構の会社を探してみるのも良いかもしれません。
住宅展示場で確認するべき最も重要なポイント
住宅展示場へ行ったら、具体的にどのような部分に注目するべきか、なんとなく分かりましたか?
これは、マイホームプランニングの順序どおりに説明したので、その通りに確認していくと良いと思います。
しかし、まだ最も重要なポイントをお伝えしていません。
これを聞いておかないと、住宅展示場の様には家が建ちません。
住宅展示場で確認するべき最も重要なポイントは
どれが標準の設備で、どれがオプションの設備かを確認することです。
住宅展示場は来場者さんに「ここで家を建てたい!」と思ってもらえるように、内装を豪華にしている場合が多いです。住宅展示場のモデルハウスに憧れて契約したが、標準設備では同じように建てられなかった。という場合が多いです。
住宅展示場では少なからずオプションの設備を使っているので、どれが標準の設備で、どれがオプションの設備か、しっかりと確認する必要があります。
注文住宅のハウスメーカや工務店の場合、そもそも標準という概念が無い場合があります。その場合は、一般的なグレードよりも高い設備かどうか、確認すると良いでしょう。
また、ハウスメーカーや工務店によっては、近隣の住宅展示場で全て標準設備で建てているモデルハウスを紹介してもらえる場合があります。手間になってしまいますが、是非そこは一度見学に行くことをおすすめします。
そうすると、この設備は標準でも良い。この設備はオプションが良い。という判断がしやすくなります。
住宅展示場で確認すべきポイントまとめ
住宅展示場でのチェックポイントの一覧です。住宅展示場に内見に行ったときに、何を見て良いかわからず結局雰囲気だけしか記憶に残っていないという事がよくあります。そうならないためにもこのチェックポイントをブックマークしておいて、住宅展示[…]
こちらに今回の住宅展示場での確認すべきポイントを簡単に纏めましたので、ブックマークしておいて、住宅展示場で確認しながら内見をしましょう。これを見ながら住宅展示場に内見をすれば、何を見て良いかわからず結局雰囲気だけしか記憶に残っていないという事が無くなり、後悔しない家づくりができるようになります。
おまけ情報~ここまで準備できれば完璧~
その理由は、より明確なイメージが湧くので完成形も明確になる事はもちろんなのですが、事前に間取りがあることで、マイホームプランニングが格段にラクになります。
これまで見て頂いた通り、マイホームプランニングでは決めることが沢山あります。それなのに、一番最初の間取りづくりで手間取ってしまっていては、家づくりに疲れてしまい、その後のマイホームプランニングが適当になり、家が完成してから、「もっともしっかりマイホームプランニングをしておけばよかった。」となる事が多いです。
そうならない為に、事前にある程度の間取りを作っておき、その後のマイホームプランニングに集中できるようにすることをおすすめします。
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もちろん、サイト上に記入した情報のみで間取りを作成するので、完璧なものはなかなかできませんが、最初のたたき台としては十分に使えます。
ここで作った間取りをもとに、住宅展示場の内見に行くと、より明確に家づくりのイメージができるようになるので、おすすめです。